呼吸器科は、動物の呼吸器系統に関連するさまざまな疾患や問題を扱います。呼吸器とは具体的には鼻、喉、気管、肺などの器官で構成されています。
呼吸器科では、異常な呼吸音、咳、くしゃみ、呼吸困難など、さまざまな症状を示す動物の診断と治療を行います。また、感染症、アレルギー、肺炎、気管支炎、喉頭炎、気管虚脱、呼吸器腫瘍など、呼吸器系統に関連する疾患の診断や治療も行います。
当院の阿美古副院長が担当します。阿美古副院長が出勤している日は対応可能です。
出勤日をご確認のうえ、受診を希望の際はお電話にてご連絡ください。
症状は、ハーハーハーと、リズムの早い呼吸をする事や空気を吸う時に明瞭な激しいヒューヒューといった喘息に似た音がします。
重症化すると呼吸困難、運動不耐性、元気消失、 嚥下困難、 食欲低下が顕著となり、失神することもあります。
パグ、フレンチ・ブルドック、ボストン・テリア、シーズーなど短頭種と呼ばれる犬種において多く見られる病気です。猫でもチンチラやヒマラヤンなどの鼻の詰まった猫種にも時々見られます。
この病気の原因は、短く太い首や平坦な顔面のために気道が塞がってしまう障害です。気管支離脱や狭窄性外鼻などの病気を合併します。
口蓋垂(こうがいすい)とは、いわゆる「のどちんこ」です。
犬や猫には、人のような口蓋垂はありません。口蓋垂がないため、弧を描く形で、咽頭の上に存在するのが軟口蓋です。軟口蓋過長症は、長くなり過ぎた軟口蓋が、気管の入り口である喉頭をふさぐために起こります。人間も寝ている時に、舌根などが気道を塞ぐといびきが出ます。
動物の場合も、軟口蓋が喉頭を塞いだ時に、いびき音がします。このようないびき音がするときは、病院にご相談ください。
人の喘息と同様に、何かしらの原因で気管支に慢性的に炎症があり、発作的に気管支の収縮や分泌物の増加が起こって気道が狭くなるため、ゼーゼーと苦しそうな息づかいになります。発作の原因は、人と同様、お香やタバコなどの煙、ハウスダスト、花粉、芳香剤などの化学物質などに対する過剰反応や細菌などの感染、ストレスなどとが考えられますが、はっきりとした原因は明らかになっていません。
呼吸状態の視診、聴診、触診を行います。
貧血や炎症の数値の確認、肝臓や腎臓をはじめとする臓器の働きを調べ、呼吸器疾患に合併している病気の有無を確認します。
必要に応じて、甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンといった内分泌ホルモンの検査や凝固検査を行うことがあります。
胸部や腹部の臓器(肺・心臓など)を撮影することで、各種臓器の状態を把握することができます。レントゲン写真は、骨は白く、空気を含む肺(通常時の肺)は黒く写ります。